Do you want BuboFlash to help you learning these things? Or do you want to add or correct something? Click here to log in or create user.



#has-images
[imagelink]
講演で良く訊かれる質問に、小麦は危険だと聞きましたが、どう思いますか?というのがある。
「小麦は食べるな」という衝撃的なタイトルで、欧米人が日常的に食べる穀物を全否定して、販売数を伸ばした。この写真の本も同様であろう。慌ててグルテン断ちをする人が増えたようだが、随分と性急な人がいるものだ。
日本人ならお米があるので、パンやパスタ、うどん、ラーメン、蕎麦を食べなくてもなんとかなるが、欧米人はさぞかし困ってしまう事だろう。
本の内容を非常に簡単に書くと、GI値が高いとか、グルテンが遺伝子操作で身体に悪い物になっているという事なのだが、実はお米もGI値は小麦以上に高く、遺伝子操作ででんぷんの質も悪くなっているので、お米なら大丈夫という訳ではなく、実は同じ問題を抱えている。最近は、ついに日本人なのにお米アレルギーの人まで現れたくらいだ。
小麦の危険性を否定はしないが、最近の食べ物は、おしなべて身体に悪い成分を持ち始めたのは事実であろう。何を食べたところで同じような問題を抱えることになる。
もちろん誤解も多い。例えば玄米のフィチン酸がキレート作用によってミネラルを排出してしまうという話も良く聞く。フィチン酸と言ってるのは、イノシトール6リン酸(IP6)の事だ。という事は、既にイノシトールがリン酸と結びついているので、指摘される危険性は特になく、ましてや発芽させればいいという訳でもない。
小麦グルテンやお米のでんぷんのアレルギーは、腸内細菌のバランスが狂う事で起きる。腸内細菌や酵素が、グルテンを分解出来ずに小腸のセンサーを破壊するからだが、そもそもタンパク質を分解出来ない小腸が問題であり、小腸の働きを弱めている原因が、今の荒れた食によるものである。
つまり、遺伝子組換え作物、農薬残留、食品添加物、そして食べ過ぎが腸内細菌のバランスを狂わしている。
いつもこう答えるのだが、小麦もお米も野菜も、人間が食べてきた歴史は長い。だから、それらの穀物や野菜が身体に悪いという話ではない。悪いのは現代の品質改良であり、化学物質であり、遺伝子操作なのである。問題をすり替えてはいけないと思う。
我々が考えなくてはならないのは、食材に悪者を見つけることではなく、食材を作る方法が問題であることを知るべきであり、加工品の粗悪さ、飽食の食生活を止める手段である。
より安全な小麦やお米や野菜を作ること。化学物質まみれでなく、品種改良も進んでいない時代の栽培方法に戻し、昔ながらの製法を取り戻すことである。
If you want to change selection, open document below and click on "Move attachment"

小麦は食べるな|象牙の塔の住人 無肥料栽培家 岡本よりたか
抗わず、汚さず、偽・・・ 節税の勧め 小麦は食べるな 2015-03-09 20:55:21 テーマ: 社会 [imagelink] <span>講演で良く訊かれる質問に、小麦は危険だと聞きましたが、どう思いますか?というのがある。 「小麦は食べるな」という衝撃的なタイトルで、欧米人が日常的に食べる穀物を全否定して、販売数を伸ばした。この写真の本も同様であろう。慌ててグルテン断ちをする人が増えたようだが、随分と性急な人がいるものだ。 日本人ならお米があるので、パンやパスタ、うどん、ラーメン、蕎麦を食べなくてもなんとかなるが、欧米人はさぞかし困ってしまう事だろう。 本の内容を非常に簡単に書くと、GI値が高いとか、グルテンが遺伝子操作で身体に悪い物になっているという事なのだが、実はお米もGI値は小麦以上に高く、遺伝子操作ででんぷんの質も悪くなっているので、お米なら大丈夫という訳ではなく、実は同じ問題を抱えている。最近は、ついに日本人なのにお米アレルギーの人まで現れたくらいだ。 小麦の危険性を否定はしないが、最近の食べ物は、おしなべて身体に悪い成分を持ち始めたのは事実であろう。何を食べたところで同じような問題を抱えることになる。 もちろん誤解も多い。例えば玄米のフィチン酸がキレート作用によってミネラルを排出してしまうという話も良く聞く。フィチン酸と言ってるのは、イノシトール6リン酸(IP6)の事だ。という事は、既にイノシトールがリン酸と結びついているので、指摘される危険性は特になく、ましてや発芽させればいいという訳でもない。 小麦グルテンやお米のでんぷんのアレルギーは、腸内細菌のバランスが狂う事で起きる。腸内細菌や酵素が、グルテンを分解出来ずに小腸のセンサーを破壊するからだが、そもそもタンパク質を分解出来ない小腸が問題であり、小腸の働きを弱めている原因が、今の荒れた食によるものである。 つまり、遺伝子組換え作物、農薬残留、食品添加物、そして食べ過ぎが腸内細菌のバランスを狂わしている。 いつもこう答えるのだが、小麦もお米も野菜も、人間が食べてきた歴史は長い。だから、それらの穀物や野菜が身体に悪いという話ではない。悪いのは現代の品質改良であり、化学物質であり、遺伝子操作なのである。問題をすり替えてはいけないと思う。 我々が考えなくてはならないのは、食材に悪者を見つけることではなく、食材を作る方法が問題であることを知るべきであり、加工品の粗悪さ、飽食の食生活を止める手段である。 より安全な小麦やお米や野菜を作ること。化学物質まみれでなく、品種改良も進んでいない時代の栽培方法に戻し、昔ながらの製法を取り戻すことである。 いいね! リブログする


Summary

statusnot read reprioritisations
last reprioritisation on suggested re-reading day
started reading on finished reading on

Details



Discussion

Do you want to join discussion? Click here to log in or create user.