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「ブロッコリー考」
ブロッコリーの葉は、クネクネと折り曲がるように広がる。上に伸びながら、水平に伸びる部分がある。
何故なんだろうと考えてみる。
はるか昔、アブラナ科の野菜は、蝶と共生関係にあるのではと僕は推測した。実際、モンシロチョウはキャベツの外葉に卵を産み、青虫を育てる。キャベツは青虫に糞をさせることで土にリン酸を補給する。
大量に与える訳ではないからどの程度土が肥沃になるかは分からないが、そういう生態であるのは間違いなく、青虫を取らないでおくと、葉はボロボロになるが、最終的には卵までも食い尽くされ、キャベツから消えていく。
ブロッコリーは同じアブラナ科であるが、キャベツとは姿形が違う。しかし、理屈は同じはずだ。モンシロチョウに卵を産ませ、青虫を這いまわらせているのではないか。
ブロッコリーは、キャベツの葉のように巻くことはない。そのため、中心の花芽の部分を守るように葉を立たせる。花芽を取り囲むことで、冷たい風を防御しているのだ。
ブロッコリーにやってきたモンシロチョウは、もちろん、横に広がる下の外葉に卵を産み付けるが、葉が巻かないので、青虫たちは全ての葉にやってくる。もちろん花芽にも。
そこでブロッコリーは考えた。蛙にボディガードを頼むのはどうだろうかと。
ボディガードというのはよくある現象で、例えばカラスノエンドウは葉の先から糖を出して蟻を引きつけるという有名な話がある。蟻がボディガードだ。豆科は未熟豆が発する匂いで亀虫を呼びつける。亀虫がボディガードであり、今度は蟻が寄り付かなくなる。
それぞれに来て欲しい虫、来て欲しくない虫がいるので、創意工夫をしているという。
ブロッコリーの葉は、立っていても、所々水平部分があり、蛙が座りやすい。わざわざこの形にして、蛙を呼び込む。蛙はここでジッとして、虫がやって来るのを待っている。青虫やアブラムシだ。そのおかげで、少なくとも冬の間はブロッコリーは激しく虫食いに会うことがない。
もちろん推測である。推測であるが、頭で考えただけの話ではない。こうした推測を理屈だけで否定する農家がいたりするのだが、僕は全く議論するつもりはなく、人それぞれの考え方でいいのだと思う。
少なくとも、僕はそう理解したのだが、そうすると色んな現象が有機的に繋がり、多くの栽培のヒントを得られる。そして随分役に立ってきた。だから、推測する事はとても好きだ。
短い文章では説明しきれないし、説明してもあまり意味がないと思うので、詳しくはセミナーで訊いて欲しいが、畑をやっている人、プランターをやっている人は、多くのことを見過ごさないで、是非時間のある限りは、野菜を観察して欲しいと思う。
新しい発見は、推測から始まるから。
●11/5日(土) ・6日(日) 「自然農法合宿」in静岡 https://www.facebook.com/yoritaka.okamoto/posts/1142671255814045
●‎ 11/12・13日 「岡本よりたか氏によるベランダ自然農園セミナー」in大阪 https://www.facebook.com/events/638340286344583/
●岡本よりたか氏による【無肥料栽培セミナー~10月スタート継続セミナー】in埼玉 http://smile-table.jp/160911b/
●岡本よりたか氏による【無肥料栽培セミナー~10月スタート継続セミナー】in神奈川 https://www.facebook.com/events/521430994714676/
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ブロッコリー考|象牙の塔の住人 無肥料栽培家 岡本よりたか
考える 農家の後ろ姿 ブロッコリー考 2016-10-28 20:39:53 テーマ: 栽培 [imagelink] <span>「ブロッコリー考」 ブロッコリーの葉は、クネクネと折り曲がるように広がる。上に伸びながら、水平に伸びる部分がある。 何故なんだろうと考えてみる。 はるか昔、アブラナ科の野菜は、蝶と共生関係にあるのではと僕は推測した。実際、モンシロチョウはキャベツの外葉に卵を産み、青虫を育てる。キャベツは青虫に糞をさせることで土にリン酸を補給する。 大量に与える訳ではないからどの程度土が肥沃になるかは分からないが、そういう生態であるのは間違いなく、青虫を取らないでおくと、葉はボロボロになるが、最終的には卵までも食い尽くされ、キャベツから消えていく。 ブロッコリーは同じアブラナ科であるが、キャベツとは姿形が違う。しかし、理屈は同じはずだ。モンシロチョウに卵を産ませ、青虫を這いまわらせているのではないか。 ブロッコリーは、キャベツの葉のように巻くことはない。そのため、中心の花芽の部分を守るように葉を立たせる。花芽を取り囲むことで、冷たい風を防御しているのだ。 ブロッコリーにやってきたモンシロチョウは、もちろん、横に広がる下の外葉に卵を産み付けるが、葉が巻かないので、青虫たちは全ての葉にやってくる。もちろん花芽にも。 そこでブロッコリーは考えた。蛙にボディガードを頼むのはどうだろうかと。 ボディガードというのはよくある現象で、例えばカラスノエンドウは葉の先から糖を出して蟻を引きつけるという有名な話がある。蟻がボディガードだ。豆科は未熟豆が発する匂いで亀虫を呼びつける。亀虫がボディガードであり、今度は蟻が寄り付かなくなる。 それぞれに来て欲しい虫、来て欲しくない虫がいるので、創意工夫をしているという。 ブロッコリーの葉は、立っていても、所々水平部分があり、蛙が座りやすい。わざわざこの形にして、蛙を呼び込む。蛙はここでジッとして、虫がやって来るのを待っている。青虫やアブラムシだ。そのおかげで、少なくとも冬の間はブロッコリーは激しく虫食いに会うことがない。 もちろん推測である。推測であるが、頭で考えただけの話ではない。こうした推測を理屈だけで否定する農家がいたりするのだが、僕は全く議論するつもりはなく、人それぞれの考え方でいいのだと思う。 少なくとも、僕はそう理解したのだが、そうすると色んな現象が有機的に繋がり、多くの栽培のヒントを得られる。そして随分役に立ってきた。だから、推測する事はとても好きだ。 短い文章では説明しきれないし、説明してもあまり意味がないと思うので、詳しくはセミナーで訊いて欲しいが、畑をやっている人、プランターをやっている人は、多くのことを見過ごさないで、是非時間のある限りは、野菜を観察して欲しいと思う。 新しい発見は、推測から始まるから。 ●11/5日(土) ・6日(日) 「自然農法合宿」in静岡 https://www.facebook.com/yoritaka.okamoto/posts/1142671255814045 ●‎ 11/12・13日 「岡本よりたか氏によるベランダ自然農園セミナー」in大阪 https://www.facebook.com/events/638340286344583/ ●岡本よりたか氏による【無肥料栽培セミナー~10月スタート継続セミナー】in埼玉 http://smile-table.jp/160911b/ ●岡本よりたか氏による【無肥料栽培セミナー~10月スタート継続セミナー】in神奈川 https://www.facebook.com/events/521430994714676/ いいね! リブログする


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